日本ヘラブナクラブ

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2019年9月26日

「幸田理論」で45.5cm攻略

5ヵ所目の尺半は笹川湖で達成!

1007_001◎ 令和元年9月15日(日)/笹川湖(千葉県)

◎ リポート:石賀 勝(3年連続グランドスラム)

 

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今回は笹川ボートさんの停電見舞いを兼ねての釣行だった。

事前の情報はなかったが、現地で昨年の覇者に話を伺うことができた。

しかし・・・、「14日もダメ。しばらくぜんぜん釣れません」とのこと。

濁りはただならぬカフェオレ状態。店主からは「倒木やガケ崩れに注意して」と声をかけられた。

情報がないならば、自分流の手順で攻めることにする。

<1> まずは「もじりと魚探」を頼りにポイントを決める。

3時間で結果が出なかったときや、障害が発生したときは移動する。

5時45分に魚探のスイッチを入れる。桟橋から親水公園、宮ノ下対岸、ワンド、星の広場、ゴンガミ、小坪沢、黒滝間を2時間かけて探索。

その結果、4個所を候補にあげる。上流から始め、本湖へ移動することにした。

<2> 竿は11尺から2尺刻みの21尺までを使用して魚の気配を探る。

事前に各竿の仕掛け、ウキ合わせは済ませていた。

<3> タナを1m~60cm刻みに探り、各竿の長さまで実行。

<1>~<3>までの工程は、基本手順を守り、迷わない。

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まずは小坪沢入口付近で8時スタート。

11尺で始めるも何も変化なし。

13尺に換え、チョウチンに到達した時点でサワリがある。

竿を15尺へ。3.5mでサワリが出るも、オダに掛かりやすくなる。

タナをさらに深くすると、掛かりの頻度が上がる。

次の場所へ移動。ゴンガミ突端に入る。

このポイントでは11尺でオダに掛かる。左右に打ち込んでも変わらず、手に負えない。

次の場所ではまず魚探を使って深さを確認し、隠れオダがないところに船を着ける。

11尺でスタートするも反応なし。13尺ではチョウチンでサワる。15尺でも13尺のタナでサワる。

するとウキの前方でモジリが出た。すぐに17尺に換えると、奇跡が起きた。

3.5mのタナに合わせた一投目、ナジミ際で触れたあと、ウキが力強く消し込んだ。

8月27日以降の尺半(45.5cm)。今年5個所目の尺半達成。

この1枚を仕留めたことで疲れから解放され、納竿とした。

協力いただいたバスマンに感謝します。

 


 石賀 勝 【 45.5cm / 2019年9月15日 / 亀山湖 】
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<釣行データ>

◎ 釣り場:笹川湖(千葉県君津市)

◎ 日時:令和元年9月15日15時25分

◎ 天候:北東の風 曇晴(一時雨が落ちる)

◎ 竿:17尺(宙 タナ3.5m)

◎ ウキ:内田 作(ボディ 11cm/直径7.5mmストレートトップ24cm)

◎ 道糸:2.0号 / ◎ ハリス:1.0号(60cm-80cm)

◎ ハリ:サイト 21号

◎ エサ:マッシュ[2] + マッシュダンゴ[1] + カルネバ[1] + 藻べら[1] + 粘力[スプーン1.5] + 水[4]・・・放置後に状態を見て練り込む。

 

今回は私が『KEI-1』在籍時、幸田栄一会長に教わった縦長攻めと幸田理論を参考に釣りを組み立てました。

ぜひ参考にしていただきたく、廃版になった雑誌記事の要点を抜粋しました。(石賀 勝)

 

 幸田理論

月刊へら 2003年5月号 特別企画「幸田栄一のチョウチン釣り」

幸田栄一氏のチョウチン釣りの特徴は、できるだけ深いタナを狙い、ボソの大エサで大型をそろえる釣りといえます。長ハリスもよく知られるところ。

なぜチョウチンで勝負か。幸田氏はこう考える。

<1>風や流れなどの影響が一番小さい。

<2>深いタナには型がよくて太ったヘラがいる

関東へら研究会は大場所を使う。風がつきもので、1日同じ条件で釣れることは滅多にない。

チョウチンなら風が出てもエサうちの苦労は少ない。流れが出ても竿で何とか止められる。

同じ深ダナなら、底釣りもあるが、「底のヘラは"うそをつくこと"が多い」という。

試釣が本番に結びつかないことが多いのだ。

深いタナは酸素が少なく、魚は高い水圧に耐えなくてはならない。エサも少ない。

住みにくい深いタナにいるためには、体力が必要になる。結果、型がよくて太った体力のあるヘラがいる。体力のあるヘラは活性が高く、釣りやすい。

チョウチン釣りはタナを見つけることが勝負だ。

幸田氏は何を目安にどう探っていくのか。

釣り場の情報は多少なりとも得られるから、まずは情報に従って竿を出してみる。

12尺でスタートしたとしよう。

12尺でウキが動き出したら、ここから竿を換えていく。例えば2尺単位で14尺、16尺と伸ばしてみる。

竿を伸ばしていって急にアタリが減ってしまう長さにたどり着く。それが18尺だったら17尺に戻してみる。

これで12尺と同じくらい動くようなら、17尺釣る。

竿を換えるときに気をつけることは、絶対に時間をかけないこと。

エサを打っていない時間があると、ヘラの状態が変わるからだ。

ウキ合わせをしておけば、竿を換えても、3発も打てば判断できる。

ただ、竿を換えて一番いいタナを見つけても、釣れ続くことは少ない。

例えば17尺で釣っているうちに、空ツンが出たり、釣れる枚数が減ってきたりする。

こうなったら幸田氏は18尺に竿を伸ばしてみる。

18尺で今までよりいい状態が見られたら、19尺、21尺と伸ばしていく。

いいと決めたタナでも、時合が変わってきたら、また最初に戻りそのときに合ったタナを見つける。

竿を長くしていってアタリが同じなら、一番深いタナで釣っていく。

タナを見つけるためには決して手を抜かない。

深くしてみてもだめなときがある。そのときは短い竿にしてカラツンを食らいながらも回転で稼ぐしかない。今度は反対に竿を短くしていき、同じウキの動きが出る中で、一番短い竿でやるという。

ここまでやるのは大変だが、「たった1尺の違いで、上にいる食わないヘラが追わなくなり、カラツンの連続だったのが入れ食いになることがある」と、幸田氏はいう。 

エサはボソタッチの大エサが定番。

食いにくいボソエサを使うのは、活性の高いヘラを釣るため。

ヘラは活性が高いほどバラケ性の強いエサに飛びついてくる。

活性のあるヘラは型がよくて太っていることが多い。

同じウキの動きなら、より深いタナを狙うというのも、同じ理由。

まずボソの大エサで入り、竿を換えながらいいタナを見つけていく。

タナと同時にヘラの活性もつかむ。

しかし、ボソで活性の高いヘラがいつも釣れるわけではない。

活性が低ければ、エサに水を加えたり、締まるエサを加えて対応していく。

幸田氏のハリスは標準で65cm-80cm。

放流ベラの釣りではヘラが寄りすぎていろいろな動きがウキに出る。長ハリスはそんなとき余分なアタリを消してくれ、食いアタリがわかりやすくなるという。

もちろん状況に応じて長さを換えることはいうまでもない。どう判断するかは、長くした理由を思い出せば正解はわかる。

ウキにアタリやサワリの少ないときはハリスを詰める。

ウキになじみが出にくくなったときも同じだ。

反対に伸ばすときはカラツンが多いとき。いずれの場合も10cm単位で行う。

幸田氏の釣りを実際に拝見して目に付いたのは、時合が悪くなると2本の竿を頻繁に交換していたことだ。

 

2019年9月26日 00:27