2019年3月 6日
玉川峡のアマゴ釣り
ステキな出会いがありました。
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和歌山県橋本市に移住して半年が経ちました。
住宅地の借家なので家をイジることもできず、庭でBBQをするのも気が引けます。
田舎に引越してきても、その点はちょっと不満。
でも、車で20分も走ればアマゴやアユが釣れる清流があります。キャンプ場もいっぱい。
紀の川支流の玉川峡は、お気に入りスポットのひとつです。
上流にある『やどり温泉』にもちょくちょく出かけ、癒されてます。
玉川峡ではこれまでアユ釣りばかりでしたが、今回はこの川で初めてのアマゴ釣り。
3月3日(日)、待ちに待った解禁日に出かけました。
ここ数年は支流へ稚魚を放流し、本流には解禁日前日に成魚放流を行っているそうです。
個人的にはせめて晩秋から初冬ぐらいに放流してほしいなと思うのですが、解禁当初の釣果を安定させるために直前放流を行っているそうです。
解禁日に釣れないと怒る人が多いとか。
だから渓流釣り場というよりも、管理放流釣り場のような感覚です。
1級ポイントは夜中から争奪になると聞いていたので、それならばと明るくなってから家を出発しました。
人の入り具合をチェックしながら川沿いを走り、上流のやどり温泉で遊漁券を購入。
漁協のおじさんにポイントを聞くと、「このあたりがエエで」ということだったので迷わずやどり温泉の下に入りました。
1投目から目印が走り、20cmクラスを抜き上げました。
2投目もヒット。上流にも下流にも人がいるので渓歩きはできませんが、久々の渓流釣りを楽しみました。
釣果は3時間で7匹。18~22cmのグッドサイズなので、これで十分満足!
竿頭は御年85歳の殿 惣介さん!
この日はステキな出会いがありました。
やどり温泉付近で私が見る限り一番釣っていたのが私の隣で竿を出されていた殿 惣介(との そうすけ)さん。
杖をついて河原に降りてこられたが、仕掛けを流すのがとても上手く、次々とアマゴをキャッチ。
タダモノではない雰囲気がプンプン漂っていました。
休憩がてら殿さんの釣りを近くで見せてもらうと、殿さんの方から話しかけてこられました。
殿さんは釣りをしながら、私はその横で見学しながら1時間近く話し込んだでしょうか。
年齢、釣り歴、仕事歴、釣り場環境保全(放流や植樹)の活動についてなど、いろんなことをお聞きすることができました。
和歌山や奈良の渓流や山を愛され、78歳まで大峰山の山上ヶ岳へ登られていたそうです。
山上ヶ岳から急いで下山したときに足を痛めたそうで、それ以来、山歩きはできなくなったそうです。
でも、85歳にして見ごとな竿さばき。私が納竿した時点で26匹釣られてました。
「写真を撮ってブログで紹介させてもらっていいですか?」と聞くと、
「川の宣伝になるんやったらナンボでも使ってや」とビクの魚を年季が入ったタマへ移し、ポーズをとってくださった。
私自身、これから効率のよい渓流の放流活動に取り組みたいと考えていたので、とてもステキな出会いになりました。
「人間は頭はよくなくても、生き抜く知恵をつけなあかん」、と殿さんから教わりました。
これは私の釣果。殿さんの4分の1。85歳に完敗の一日でした。(笑)
年券を買ったので、この春は玉川峡へ出かけようと思います。(事務局 K)
2019年3月 6日 08:36