日本ヘラブナクラブ

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2017年10月14日

ヘラブナ鑑定団(幻の巨べら)

!cid_3a996f05-95bb-4f47-abde-824804d1f538@namprd16_prod_outlook7あの60cm UPの巨魚の

正体は、一体・・・。


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サダジュンさんが10月8日、亀山湖で釣り上げた謎の大物。

その尾ビレの先端は60cmのスケールから5mmほどハミ出ていました。

サイズがサイズだけに、ホームページに写真をUPするとすぐに反響がありました。

ヘラブナ鑑定団長の平崎大介さん(大ちゃん)に連絡したところ、ちょうど鮒屋(漁協管理事務所)に巨べら師が集まっていて、8人が写真を確認してくれました。

「残念ですけど・・・、全員がアウトでした・・・」と、大ちゃんから申し訳なさそうな返信がありました。

亀山湖をホームグランドにしているメンバーからも、「亀山ではコイベラ扱いですね。ただ、コイベラだとしても、これだけの大物は珍しいですよ」と連絡をもらいました。

その他にも連絡をくれた方が数名いて、全員が「コイベラ」という判定を下しました。

連絡をくださった皆さんはサダジュンさんがガッカリするのではと気遣ってくれましたが、サダジュンさんご自身も「コイではなく、マブでもない。ヘラブナとも云えぬ・・・。釣った本人がスッキリしない魚をヘラブナと呼びたくない」とのことでした。

今回は「こんな魚もいるんだ」と話題提供のために写真を送ってくださいました。

野釣りダービーを盛り上げていただき、ありがとうございました。

ひょっとしたら記録物のコイベラかもしれないので、年間表彰のときに何か特別賞を検討します。

 



■ 側線有孔鱗の数からもコイ近い?

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今回、この60cm UPの判定にあたり、許斐昂明(このみ たかあき)さんが側線有孔鱗(側線の点々がある鱗)の数をチェックしてくれました。

魚種によって枚数に違いがあり、通常は・・・、

◎ フナ属 → 27~31枚

◎ コイ → 32~39枚

とのこでした。

そして、今回の60cm UPは33枚。

「コイの血が混じっている可能性が高い」とのことでした。

現物があれば背鰭の軟条数を数えることでより違いがハッキリするそうですが、今回の写真では判別できないとのことでした。

「魚の見分け方」でいろいろググっていたら、数えることができる形質を詳しくまとめているホームページがあったのでリンクしておきます。


<<< 魚類学入門 執筆:松浦啓一 >>>



RIMG1965

 

 

釣りにも魚にも詳しい許斐昂明さん。




 

側線有孔鱗が気になったので、他の魚も調べてみました。


鱗の配列が乱れていたり、変形しているものもあります。

端っこの鱗は小さく、孔のないものもあります。

数える人によって1~2枚の誤差があると思いますが、一生懸命数えました。


497-s
亀山湖(49.7cm) 
2017年6月27日 
側線有孔鱗数30枚
2017-05-12 00.11.46
桧原湖(47.2cm) 
2017年5月11日 
側線有孔鱗数31枚
001
青峰池(51.2cm) 
2017年4月10日 
側線有孔鱗数29枚
45.5
河口湖(45.5cm) 
2017年5月20日 
側線有孔鱗数30枚
45.3m3
室生ダム(45.3cm) 
2017年5月3日 
側線有孔鱗数28枚

 



<P.S 1> 鮒って、かなり染色体がややこしい。


以前、琵琶湖に生息する「ヒワラ」と呼ばれるマブナ(ギンブナ)のことをまとめたリポートです。

ギンブナはほとんどが三倍体で雌性発生。でも、中には受精して発眼するやつもいるみたいです。

頭がこんがらがるので、深く知らない方がいいかも。(笑)

 

<<< ギンブナの不思議な世界・雌性発生(2012年5月)>>>


<<<ヘラブナとヒワラを写真で比較(2012年5月)>>>

 


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<P.S 2> 未来の魚博士に期待!


中学生のころにNHCの『へらぶな釣り体験教室』に参加してくれていた辻村裕紀くん。

先日、久しぶりに室生ダムで会ったら、もう大学4年生。

京都大学農学部で魚の研究をしているそうです。

研究テーマを聞くと、「ハゼの交雑種」とのことでした。

「なんでヘラブナのことを研究しなかったの?」と聞くと、

本人はヘラ研究したかったらしいけど、学校が認めてくれなかったとのことでした。

辻村くん、将来は偉~い魚博士になって、ヘタでも釣れるヘラブナを研究してくださいね。


2017年10月14日 19:46