日本ヘラブナクラブ

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2016年6月12日

アメリカナマズ釣り大会 報告

RIMG0035みんなでアメナマの調査。

食べました、楽しみました!


◎開催日:2016年6月11日(土) / ◎会場:布目ダム(奈良県山添村)

<主催>

布目川漁業協同組合/JOFI 奈良(釣りインストラクター連絡機構)/NPO法人日本へらぶなクラブ

<後援>

独立行政法人水資源機構 木津川ダム管理所 布目ダム管理所/奈良県漁業協同組合連合会/一般社団法人 全日本釣り団体協議会/公益財団法人 日本釣振興会近畿地区支部

<協力>

近畿大学農学部環境管理学科/奈良県立五條高等学校賀名生分校/総合学園ヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ

<協賛>

カツイチ/がまかつ/サンライン/ジャッカル/スミス/ハヤブサ・FINA/バレーヒル・谷山商事/HMKL/プロックス・大阪漁具/ベイトブレス/マリンコンパニオン/マルキユー/明邦化学工業/ラインシステム


◎釣り大会参加者:57名(一般・23名/ヒューマン学生・25名/JOFI 奈良・7名/NHC・2名)

◎近畿大学:6名/◎五條高校賀名生分校:5名/漁協:6名/水資源機構:2名

イベント参加者 & サポーターを合わせ、総勢70名を超える楽しいイベントになりました。

新聞社3社にも取材していただき、メディアを通じて外来魚問題の啓発につなげることができました。

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アメナマを知る、釣る、食べる!

関西でも繁殖が確認されはじめたチャネルキャットフィッシュ(通称アメリカナマズ)。

この新たな外来魚のことをもっと多くの方に知ってもらい、外来生物のことを考える場になればと

今回の『アメリカナマズ釣り大会』を企画しました。

2005年に特定外来生物に指定されたこの外来ナマズは、

2007年の『水辺の国勢調査』において、布目ダムで既にその生存が確認されています。

布目ダムの漁業は遊漁(釣り)が中心で、現段階ではそのメイン対象魚のヘラブナやワカサギなどへの表立った被害は出ていません。

生息環境や生態が近い底棲魚類(在来ナマズ、ギギ、ニゴイなど)にも、釣り人の目から見て大きな変化は感じられません。

ただ、雑食性で食欲、繁殖力ともに旺盛な外来生物です。

近畿大学の調査ではダム下流域での生存が確認されています。

固有種が多い木津川や淀川水系の生態系への影響が懸念され、チャネルキャットフィッシュの生息状況は今後も継続して観察していく必要がありそうです。


難しい話はこのへんで終わりにして・・・、

西日本で初開催、アメナマ釣り大会の報告をしましょう。


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RIMG0089優勝は野村尚宏選手。初チャレンジで71cm!

今回は「手軽な大物釣り」をPRするつもりでしたが・・・、

釣果は参加者全体で3匹でした。

優勝は布目ダムが初めてという野村尚弘さん。

ナント71cmの大型を釣り上げました。

準優勝は10歳の藤川民人君(33cm)。がんばってくれました。

3位は松葉俊雄さん(25cm)。手応えがなかったそうですが、お見ごとでした。

効率のいい釣り方がまだ解明されていないのか、絶対数がそれほど多くないのか、産卵期で食いが落ちているのか・・・、まだまだデータ収集が必要です。

環境や生態系の面から見れば、大漁よりもよかったといえるでしょう。

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3学校の学生たちが得意分野でアメナマを紹介!

 

近畿大学農学部環境管理学科(環境)


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布目川の河川環境を調査・研究している近畿大学農学部環境管理学科の皆さん。

当日は『布目川の生き物』と『チャネルキャットフィッシュ』を解説したパネルを制作してくれました。

河内香織先生から布目川の河川環境や外来生物の話を聞くことができ、超ラッキー!

ちょっとだけ大学生の気分になれました。

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▲この日のアメナマはカニを食べていました。

 

■奈良県立五條高等学校賀名生分校(調理)


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あのグロテスクなアメナマを華麗に変身させた家政科のみなさん。

『Befor-After』の違いに、みなさんビックリ!

今回はフライと唐揚げをメインに、アメナマサンドも披露してくれました。

「おいしい!」「これなら売れる!」と大絶賛でしたよ。

同校の岡本先生曰く、小さな個体の方が上品な味だったそうです。

他の魚に例えるなら「タラに近いかな」という声が多かったですね。

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▲魚をサバくのはJOFI奈良(男性陣)の役目でした。

 

■総合学園ヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ(釣り)


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ヒューマンフィッシングカレッジからは25名の学生が参加してくれました。

釣り界のエリートたちも今回は大苦戦。でも、アメナマ料理は1つ残さず食べてくれました。

学生の皆さん、釣り界で生きていくなら、外来生物の知識もバッチリ学んでくださいね。



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▲今西禎志郎大会委員長(漁協組合長)と、漁協最年長の福田政芳さん(95歳)。

漁協スタッフの皆さんもアメナマに舌鼓!



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大会本部前で上がった大物ですが、こちらは在来ナマズでした。

布目ダムには在来ナマズもたくさん生息しています。

今のところはアメナマによって駆逐されているようには思われません。




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■アメリカナマズ釣りをされる方へ

RIMG0010アメリカナマズは特定外来生物に指定されています。

ブラックバス釣り愛好家以外、釣り人でもその内容を把握していない方が多いのに驚かされます。

「入れない・捨てない・拡げない」が三原則。

生体(生きた状態)の取り扱いには十分注意してください。

↓ くわしくは、環境省のホームページで!

<<<外来生物被害予防三原則(環境省)>>>



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<P.S> ご協力ありがとうございました。

今回の釣り大会は、ダムを管理する独立行政法人 水資源機構のバックアップのもと、漁業関係者と釣り人の団体が協力態勢で実施しました。

研究機関として近畿大学農学部環境管理学科、調理実演として奈良県立五條高校賀名生分校、そして釣り大会を盛り上げるべくヒューマンフィッシングカレッジ大阪校が参加協力してくれました。

関係各位に感謝申し上げます。

そして一緒にがんばってくれたJOFI奈良の皆さん、今後の活躍を期待しています。(NHC事務局 岸)


2016年6月12日 17:12