2016年6月29日
江戸川放水路のハゼ釣り最高!
素晴らしき江戸前の釣り文化。
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東京にお住まいの方には見慣れた光景かもしれないけれど・・・、
関西人から見れば「ウラヤマシイ」のひと言ですね。
海釣り公園を除けば、こんなにたくさんのちびっ子釣り師を見かける水辺はまずありません。
江戸川放水路は大正8年(1919年)に江戸川の河口部分を開削してできた水路だそうです。
新たな水路を江戸川本流としたのですが、江戸川ではなく「江戸川放水路」と呼ばれています。
ここが「江戸」と呼ばれていたころには「江戸川放水路」はなかったのですが、
天下泰平の江戸時代があったからこそ根付いた釣り文化だと聞いたことがあります。
私は大阪市内に住んでいますが、海辺に釣り用のレンタルボートなんてありません。
大阪市内を流れる淀川も生き物の宝庫だけれど、サービス面で江戸川放水路に叶わない。
手ぶらで存分に楽しめるのが魅力です!
■全国縦断つり祭り in 江戸川放水路
6月26日(日)、昨年に続いて今年もこの江戸川放水路で『全国縦断チャリティつり祭り』が開催されました。
子どもやファミリー向けの釣りイベントです。
前日まで西湖でヘラブナ釣りをしていたこともあり、せっかくなのでイベントのお手伝いがてら参加しました。
子どもたちがハゼ釣りや潮干狩りを楽しんでいる写真を撮るのも目的の1つでした。
生活と水辺がどんどん離れていく今の時代だけれど、
本当の「親水公園」がここにはあります。
「江戸川放水路のような釣り場が各地にあったらな~」
と切に願います。(事務局 K)
<P.S> 江戸川放水路の生き物たち
▲イダテンギンポ。珍しい魚かなと思ったら、そうでもないみたいです。
▲干潮時は潮干狩りタイム。大きな外来ハマグリ(ホンビノスガイ)が採れます。
2016年6月21日
第2回 都会の川の大自然体験 報告
淀川は生き物パラダイス。
◎主催:NPO法人 日本へらぶなクラブ
◎協力:エバーグリーンインターナショナル/中央漁具/フィッシングジャンプ/釣天商会
◎協賛:カツイチ/がまかつ/サンライン/ジャッカル/スミス/谷山商事・バレーヒル/
ハヤブサ・FINA/プロックス・大阪漁具/マリンコンパニオン/マルキユー/明邦化学工業
◎参加者:総勢20名:体験参加15名(5ファミリー・中学生以下8名)/インストラクター5名
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当日は天気予報よりも雨の降り出しが早くなりました。( TДT)
でも、増水するほどの雨量ではなく、雨降りの日に外で遊ぶのも自然体験、ということで決行!
小さなお子さんがいるご家族には「無理をしないでね」と案内。
参加者が少なくなりましたが、高速の下で雨をしのぎながら、テナガエビ釣りとシジミ採りを楽しみました。
そして、雨の中でがんばった甲斐がありました。
テナガエビはメチャ活性が高く、大きなシジミもたくさん採れました。\(^o^)/
このイベントは「少年少女たちに水辺や生き物に親しんでもらいたい」という思いで始めました。
昨年に続いて今回が2度目です。
参加してくれた子どもたちは元気いっぱいでとても楽しそう。
意外や意外、ママさんたちが夢中になってくれて、うれしさ2倍でした。
淀川のテナガエビは5月の中旬から釣れ始め、5月下旬~7月中旬がベストシーズン。
7月下旬に入ると数釣りが難しくなり、釣れる場所が限定されます。
満潮時でも釣れるのですが、引き潮時の方が釣りやすくなります。
特に姫島周辺の鉄橋下周辺は引き潮時に数が伸びます。
この日は早朝が満潮で昼が干潮のベストな潮回りでした。
水際にエビがいたので6~9歳の女の子たちも全員がテナガエビをゲットしました。
「今日は大型が少ないな」と思いましたが、少し上流側の石積みに入った人はオス(手が長い大型)をたくさん釣っていました。
テナガエビは場所によって型や密度がぜんぜん違うので、まずは足でコマ目に探ることが大切。
好ポイントを見つければ数が伸びます。
釣って楽しく、食べて美味しいテナガエビはまだひと月ほど接岸中。
まだ釣ったことがない人はぜひチャレンジしてください。
■淀川のヤマトシジミは特大サイズ!
市場に出回っているシジミの大半がヤマトシジミです。
この種は汽水域に生息し、淀川下流に生息するのもこのヤマトシジミです。
今回は低気圧が接近したためか潮位予想ほど潮が引かなかったのですが、潮が引き始めた10時ごろから泥んこになりながら「ここ掘れワンワン」とばかりシジミ採りを楽しみました。
アサリの潮干狩りのように砂浜ではありませんが、アサリに負けないほどの大きなシジミが採れます。
シジミを見つけると初めての方は「デカッ」と思うほどのサイズです。
潮干狩りはテナガエビ釣り以上に小さな子どもでも楽しめます。
ファミリーでぜひ泥んこになりながら「宝探し」してみませんか?
※淀川の大きなシジミは4~5年、それ以上生きているものもいます。
たくさん採ると資源が少なくなってしまうので、ほどほどに楽しみましょう!
これが生き物と上手な付き合い方です。
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今回もテナガエビシカケでマハゼが少し釣れました。
もう少し長い竿(3.6~4.5m)で沖めを探ればハゼ釣りが楽しめます。
マハゼは現在5cmほど。7月下旬には7~8cmぐらいには育ちます。
秋に向けてさらに大きくなります。
そして、淀川にはもう1種類、「ウロハゼ」という大型のハゼも釣れます。
ウロハゼは夏場が産卵期で接岸します。22~23cmならお刺身もOKです。
マハゼもウロハゼもこれからが本番。
とても美味しい魚なので、ぜひチャレンジしてほしいです。
参加してくれたちびっ子たち、また一緒に遊びましょう。(NHC事務局 K)
2016年6月12日
アメリカナマズ釣り大会 報告
食べました、楽しみました!
◎開催日:2016年6月11日(土) / ◎会場:布目ダム(奈良県山添村)
<主催>
布目川漁業協同組合/JOFI 奈良(釣りインストラクター連絡機構)/NPO法人日本へらぶなクラブ
<後援>
独立行政法人水資源機構 木津川ダム管理所 布目ダム管理所/奈良県漁業協同組合連合会/一般社団法人 全日本釣り団体協議会/公益財団法人 日本釣振興会近畿地区支部
<協力>
近畿大学農学部環境管理学科/奈良県立五條高等学校賀名生分校/総合学園ヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ
<協賛>
カツイチ/がまかつ/サンライン/ジャッカル/スミス/ハヤブサ・FINA/バレーヒル・谷山商事/HMKL/プロックス・大阪漁具/ベイトブレス/マリンコンパニオン/マルキユー/明邦化学工業/ラインシステム
◎釣り大会参加者:57名(一般・23名/ヒューマン学生・25名/JOFI 奈良・7名/NHC・2名)
◎近畿大学:6名/◎五條高校賀名生分校:5名/漁協:6名/水資源機構:2名
イベント参加者 & サポーターを合わせ、総勢70名を超える楽しいイベントになりました。
新聞社3社にも取材していただき、メディアを通じて外来魚問題の啓発につなげることができました。
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アメナマを知る、釣る、食べる!
関西でも繁殖が確認されはじめたチャネルキャットフィッシュ(通称アメリカナマズ)。
この新たな外来魚のことをもっと多くの方に知ってもらい、外来生物のことを考える場になればと
今回の『アメリカナマズ釣り大会』を企画しました。
2005年に特定外来生物に指定されたこの外来ナマズは、
2007年の『水辺の国勢調査』において、布目ダムで既にその生存が確認されています。
布目ダムの漁業は遊漁(釣り)が中心で、現段階ではそのメイン対象魚のヘラブナやワカサギなどへの表立った被害は出ていません。
生息環境や生態が近い底棲魚類(在来ナマズ、ギギ、ニゴイなど)にも、釣り人の目から見て大きな変化は感じられません。
ただ、雑食性で食欲、繁殖力ともに旺盛な外来生物です。
近畿大学の調査ではダム下流域での生存が確認されています。
固有種が多い木津川や淀川水系の生態系への影響が懸念され、チャネルキャットフィッシュの生息状況は今後も継続して観察していく必要がありそうです。
難しい話はこのへんで終わりにして・・・、
西日本で初開催、アメナマ釣り大会の報告をしましょう。
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今回は「手軽な大物釣り」をPRするつもりでしたが・・・、
釣果は参加者全体で3匹でした。
優勝は布目ダムが初めてという野村尚弘さん。
ナント71cmの大型を釣り上げました。
準優勝は10歳の藤川民人君(33cm)。がんばってくれました。
3位は松葉俊雄さん(25cm)。手応えがなかったそうですが、お見ごとでした。
効率のいい釣り方がまだ解明されていないのか、絶対数がそれほど多くないのか、産卵期で食いが落ちているのか・・・、まだまだデータ収集が必要です。
環境や生態系の面から見れば、大漁よりもよかったといえるでしょう。
3学校の学生たちが得意分野でアメナマを紹介! |
■近畿大学農学部環境管理学科(環境) 布目川の河川環境を調査・研究している近畿大学農学部環境管理学科の皆さん。 当日は『布目川の生き物』と『チャネルキャットフィッシュ』を解説したパネルを制作してくれました。 河内香織先生から布目川の河川環境や外来生物の話を聞くことができ、超ラッキー! ちょっとだけ大学生の気分になれました。 ▲この日のアメナマはカニを食べていました。 |
■奈良県立五條高等学校賀名生分校(調理) あのグロテスクなアメナマを華麗に変身させた家政科のみなさん。 『Befor-After』の違いに、みなさんビックリ! 今回はフライと唐揚げをメインに、アメナマサンドも披露してくれました。 「おいしい!」「これなら売れる!」と大絶賛でしたよ。 同校の岡本先生曰く、小さな個体の方が上品な味だったそうです。 他の魚に例えるなら「タラに近いかな」という声が多かったですね。 ▲魚をサバくのはJOFI奈良(男性陣)の役目でした。 |
■総合学園ヒューマンアカデミーフィッシングカレッジ(釣り) ヒューマンフィッシングカレッジからは25名の学生が参加してくれました。 釣り界のエリートたちも今回は大苦戦。でも、アメナマ料理は1つ残さず食べてくれました。 学生の皆さん、釣り界で生きていくなら、外来生物の知識もバッチリ学んでくださいね。 |



▲今西禎志郎大会委員長(漁協組合長)と、漁協最年長の福田政芳さん(95歳)。
漁協スタッフの皆さんもアメナマに舌鼓!

大会本部前で上がった大物ですが、こちらは在来ナマズでした。
布目ダムには在来ナマズもたくさん生息しています。
今のところはアメナマによって駆逐されているようには思われません。
■アメリカナマズ釣りをされる方へ
ブラックバス釣り愛好家以外、釣り人でもその内容を把握していない方が多いのに驚かされます。
「入れない・捨てない・拡げない」が三原則。
生体(生きた状態)の取り扱いには十分注意してください。
↓ くわしくは、環境省のホームページで!
<P.S> ご協力ありがとうございました。
今回の釣り大会は、ダムを管理する独立行政法人 水資源機構のバックアップのもと、漁業関係者と釣り人の団体が協力態勢で実施しました。
研究機関として近畿大学農学部環境管理学科、調理実演として奈良県立五條高校賀名生分校、そして釣り大会を盛り上げるべくヒューマンフィッシングカレッジ大阪校が参加協力してくれました。
関係各位に感謝申し上げます。
そして一緒にがんばってくれたJOFI奈良の皆さん、今後の活躍を期待しています。(NHC事務局 岸)
2016年6月10日
四国・野村ダムへ
瀬戸内ドライブを満喫。
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先週は4日間(6月2~5日)、愛媛県西部にある野村ダムに滞在しました。
四国へ車で渡るには、<1>淡路島経由、<2>瀬戸中央自動車道(児島-坂出)、<3>しまなみ海道(尾道-今治)の3つのルートがあります。
淡路島と瀬戸中央はほぼ毎年通行しているので、今回は少し遠回りになるけれど、『しまなみ海道』を利用しました。途中まで利用したことはあったけれど、来島海峡を渡るのは今回が初めてです。
明石海峡大橋や瀬戸大橋は何回通行しても「スゲーッ」と思わせる迫力があるのですが、しまなみ海道は小さな橋の連続です。
「なんぼほど島があるねん」と、こちらは島の多さに驚かされます。
「瀬戸内のドライブを満喫したい」、「高所が苦手だ」という方はしまなみ海道がオススメです。
今回は大阪を朝に出発し、お昼は村上水軍で知られる来島海峡を眺めて休憩しようと決めていました。
『村上海賊の娘』は途中までしか読んでいませんが、ここにどんな海賊がいたのか興味がありますよね。
予定通りお昼に『来島海峡S.A』へ到着。来島せんざんきバーガーとじゃこ天を食べました。
今治は鶏料理がおいしいし、愛媛のじゃこ天は大好物です。
四国に『ダムマニア』急増中 !?
今回は「釣り大会の取材」ということで一応は仕事。でも、せっかく野村ダムまで来たのだから1日残ってヘラブナ釣りを楽しむ予定でした。
しかし、運わるく日曜日に大会が終了し、火曜日の朝には河口湖へ入らなければならなくなり、とんぼ返りとなりました。
あ~ぁ、せっかくポイントの下調べもしていたのに、「ホンマ、腹立つ!」と下野御大がボヤく気持ちが分かりました。
「ビンボー暇なし」。いつになったら毎日釣りができる日がくるんでしょうか。
そうそう、この写真の場所は「野村学園の下」です。無名会の鈴江さんから、野村ダムへ行くならココがいいと聞いていたポイントです。
ダムサイトの近くで水深があり、足場もグッド。ボート航行禁止エリアなので静かだし、代かき(田んぼの水)でとてもいい濁りがダム全体に回っていました。
最高のロケーションだったのにな・・・。(涙)
まぁ、せっかく野村ダムへ来たので、ダム管理事務所に寄ってダムカードをもらってきました。
驚くことに、四国の釣り人の間でダムカードを集めている人がたくさんいてビックリ。
自分がダムマニアだということがみんなにバレてしまいましたが、四国にはダムマニア・アングラーがたくさんいました。
「女子のダムマニアが増えてる」と聞いたことがありましたが、四国はオッサンばかりでした(笑)。(事務局K)