日本ヘラブナクラブ

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2012年6月 6日

天国に一番近い湖

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 琵琶湖は世界有数の釣り場。

 湖の女王様にモテモテの一日。

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美しすぎる魚、ビワマス。久々にレイクトローリングを満喫!

 P6040089 P6040064 ←パンチ大塚さんとWヒット!

「ビワマスがよく釣れているんで、釣り物を変更しませんか?」 と前々からタナゴ釣りに行く約束をしていたNHC関西運営スタッフのパンチ大塚さんから連絡がありました。 ビワマスは琵琶湖固有種でとても美味しい魚、もちろん即答で「OK!」です。

琵琶湖の釣り場としてのポテンシャルは本当に驚くばかり。ヘラブナやブラックバスはモンスターが釣れるし、コアユやワカサギが自然繁殖していてウジャウジャ生息。 最近はホンモロコが再び人気を集め、いろんな種類のタナゴが狙えます。その他、今回のビワマスをはじめ、この湖には固有種がいっぱい。 まさに淡水魚の宝庫、釣り人にはシビれるワンダーランドです。

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6月4日(月)、夜中に大阪を出発。この日の船頭さんはパンチさんの釣りの師匠、田中 亮さんです。 先月はタナゴ釣りに案内していただき、今回はビワマス釣り。田中さんは事務局Kと同年代で、実は二十歳ぐらいのときから「京都にすごいヤツ、 いてんねん」と仲間うちで話題になっていた釣り人です。若いころはバスフィッシングとフライフィッシングを極め、大アユ釣り、磯のグレ釣り、 タナゴ釣り、レイクトローリングとさまざまな釣りを突き詰め、 どのジャンルの釣りでもトップレベルの技術と知識を持つスーパーマルチアングラーです。

琵琶湖のビワマス釣りにおいても独自にタックルやルアー、テクニックを開発し、 ポイントを開拓したパイオニア。最近はビワマスのガイドが増えてきたけれど、 釣らせる技量はプロガイド以上の凄腕です。

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 ←今回使用したドジャーとスプーン。ドジャーは川でテストし、 ハンマーで叩きながら微妙な角度を調節するそうです。

 

 

 

だからこの日はパンチさんと2人、実は“大漁”がほぼ約束された大名釣りでした。 事務局Kもマルチアングラーだけど、田中さんと違ってどんな釣りをしても万年初心者レベル。 たまにはこんな癒しの釣りで自信を回復させる必要があります。

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この日は高島にある船溜まりから40ft.はあろうかという大きな漁船で出船。水深80mに入り、 琵琶湖のド真ん中からスプーンを流し始めました。

タックルはレッドコアライン(鉛が入った沈むライン)と、キャノンボール (船べりから吊るした巨大シンカー)を使用した2つのシステムを併用し、その両方ともにドジャーと呼ばれる集魚板&潜行板を取り付け、 ドジャーからリーダーをとってルアー(アワビ貼りスプーン)を結びます。トローリングタックル一式は販売されているけれど、 ドジャーやルアーはかなり手を加えた田中さんの半オリジナルです。

今回は朝まづめの時合を逃したものの、かなり太陽が昇ってからヒットが増えました。 最初は小型やウグイばかりだったけれど、湖流をチェックしながら水深を探り、どんどん答えが見えてきます。この日、 ルアーを引いたレンジは24~25m。水深は60~80mで、湖のド真ん中にもたくさんの魚がいることを知りました。

時間の経過とともにアタリがどんどん増えていき、「エエとこ入ったよ」「そろそろアタるよ」 「ここでアタらんとおかしいな・・・」と田中さんがいうとロッドを叩くようなアタリが続きます。素人にはまったく見えてこない湖流だけど、 見える人には見えるようです。まぁ、この日は大名として深く考えずにファイトだけを楽しませていただきました。

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この日の釣果はパンチさんの58cmが最大で59本。小さくても尺はあるのですが、 40cmに満たないものはリリース。最初はもったいないな・・・と思いましたが、 魚がクーラーに入りきらなくなったので夕方の時合を待たずして納竿しました。

パンチさんも事務局Kも写真を見れば楽しそうだけど、実はメチャクチャにバラしまくりで、 しかも60cmを越えている固体を2人もランディング寸前でサヨ~ナラ~してしまい、結構デッキの上では凹んでいたんですよ。

ビワマスは高級魚だし、2~3本釣れたら御の字だと思っていたのですが、 こんなに大漁になるとは思いもよらなかったですね。琵琶湖の豊かさ、自然の恵みに感動した一日でした。

■貝貼りルアーの数々

田中さんは最初にルアーのボディにアワビを貼ったそうで、 貝を利用してさまざまなルアーを制作してこられました。日本のハンドメイドミノー創世記に活躍した一人です。アワビだけではなく、 いろんな貝も使用し、一番左はイケチョウガイとそれを使用したルアーです。外見は汚い貝ですが、こんなにきれいな光沢を放つんですね。

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 アワビ貼りスプーンのドUP。鱗模様を意識してすべて菱形に割れ目を入れているのが田中流。

 

 

 

■必殺仕事人、神経締め妙技

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釣り上げた魚はすべて神経締めでお★さまになっていただきました。エラと尾ビレの急所にナイフを入れ、 千枚通しで頭を突き刺して脳を締め、その穴から形状記憶ワイヤーを背骨の上に通っている神経をゴシゴシ。 尾ビレの付け根を締めたところから白っぽい髄液が出てきます。それが成功の証です。

「女王さま」ごめんなさい。でも、神経締めすることで24時間鮮度が伸びるといわれています。 魚をサバいてもエラの色がとてもきれいで血合いも少なく、釣り人としてぜひマスターしたいテクニックです。

※ヘラブナにしてはダメですよ!

※訂正:神経締めの解説で誤りがありました。「背骨の中にワイヤーを通す(誤)」 と書きましたが、「背骨の上に通っている神経をワイヤーでゴシゴシする」というのが正解です。

 ■ビワマスとサツキマスの違いP6040079aP6040077a

ビワマスはサクラマス(ヤマメの降海型)やサツキマス(アマゴの降海型)の近似種ですが、目が大きく、 側線上の鱗数などに違いがあり、琵琶湖固有種です。現在は中禅寺湖や幾つかの湖に移植されていま す。

この日はサツキマスも交じり、並べて写真を撮ってみました。上がビワマスで頭が少し丸く、 少し目が大きい。下がサツキマスで、顔が尖がり、少し目がキツい。見た目にはサツキマスの方が顔つきはカッコイイですね。

 ■フィナーレは・・・これ!

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釣りを終えてから田中家にお邪魔しました。そして早速、魚をサバいてお造りと塩焼きに・・・。 田中さんは釣りだけでなく、魚の締め方から包丁サバキまで、すべてにおいて一流です。まだまだ元気だけど、伝説の釣り人ですね。

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細かい鱗は金属タワシで軽く擦るときれいに剥がれます。三枚におろすと、身は淡いサーモンピンクです。

今回は王道のお造りと塩焼きでいただきました。上品なサーモンの旨味、甘味がたまりません。 かなり脂がのっているのですが、ひつこくないのが高級魚なんでしょうね。腹はトロトロですよ。ご馳走さまでした。

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 田中 亮さん(右)とパンチ大塚さん。パンチさんは師匠から釣りの奥儀をどれだけ引き継げるんですかね。

 

 

 

初めて琵琶湖の女王様を抱きしめ、感動がいっぱいの一日でした。(事務局K)


<重要! この釣りにはライセンスが必要です! >

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最後になってしまいましたが、この釣りにはライセンスが必要です。無許可だと密漁として罰せられ、 高額の罰金が科せられます。

この日も巡視船が見回りにきて腕章を掲示させられました。 だからボートを持っていても行かないようにしてくださいね。

今回お借りしたボートのオーナー、大野さんは釣り船&魚の販売業を営まれています。 とても良心的な価格設定(7時間チャーター30,000円で10名までOK)で、ビワマスを釣りたい方、食べたい方は『大高丸』 までご連絡を!

<<<びわます大高丸>>> ←くわしくはこちら

2012年6月 6日 12:53