日本ヘラブナクラブ

ホームNHC事務局だより >オレたち育メン。元気に育て!

2011年4月20日

オレたち育メン。元気に育て!

湖の将来のために、釣り人が

中心になってワカサギ放流!

P4180010

▲ワカサギの卵を付着させるシュロ枠です。

4月18~19日、奈良県・室生ダムへワカサギの卵を浸けて来ました。 その数は20,000,000粒。順調に育てば晩秋にはハリに掛かるサイズに成長するのですが、失敗か成功かは今の段階では分かりません。

作業は予想以上に時間がかかり、網走から卵が届いて丸2日間、 ケイタイをマナーモードにしてがんばりました。購入予定のシュロ枠が40枚しか手に入らず、200枚ほどを手作り。 足らない分はスギやヒノキの小枝と葉っぱを利用しました。

今回、中心になって動いたのは、室生ダム管理人の平崎大介さんとNHC事務局Kの2人ですが、 「室生ダムの将来のために」とたくさんの室生ダムへ通うベテランへら師の皆さんが手伝ってくれました。 シュロ枠作りや小枝集めはほとんど常連さんたちがやってくれたので助かりました。

こんなにヘロヘロになるまで働いたのは久しぶりで、全身筋肉痛。 自分の職業が何かがますます分からなくなりました。 でも、やりたかった職業の1つ 「漁協のおっちゃん」を体験できて、とても心地よい疲れでした。

■ワカサギ釣りに期待

ここ数年、ワカサギは内水面遊漁の主役になりつつあります。その背景には釣り人口全体の減少や、 冷水病以降のアユ釣りの不調、外来生物法施行でバス釣りブームが落ち着いてしまったことなどいろいろあります。

ヘラブナ釣りも愛好者数は比較的安定しているものの、高齢化は否めないし、 経費がかかる成魚放流がネックになっています。室生ダムの昨年度の放流は500kgです。「たったの」なんて言ったらとても失礼ですが、 湖の規模からすれば足りないような気がします。このダムの場合は「大型へらの釣り場」 というイメージがあるので「それほど入れなくてもいい」という意見もあるそうですが、 それだと巨べらハンターだけのマニアックな釣り場となってしまいます。

内水面の釣り全般の振興のためにも、 関西でももっとワカサギ釣りが盛んになってくれたらなと思っています。

■ヒッシのパッチの放流作業

この秋に順調に育っているワカサギが確認できたら、また来年も続けて放流する予定です。 もっと多くの方にこのプロジェクトに参加してもらいたいなと思います。それと、室生ダムで釣りをしていて、ワカサギがハリに掛かったら、 鮒屋食堂にご一報いただきたく、よろしくお願いしま~す。

では、今回の放流作業を写真で紹介しましょう。

IMG_7173 IMG_7170

▲まずはシュロ皮のアク抜きからスタート。

P4180002 P4180005

▲シュロ枠作りはベテランへら師の皆さんが担当です。

P4180009 P4180006

▲右の写真が網走湖産のワカサギ活魚卵です。左は卵を付着させたシュロ枠を束ねる室生ダム管理人の平崎大介さん。 常連さんからは「大ちゃん」のニックネームで親しまれています。

シュロ枠は10枚ほど重ねて縛り、上側に遮光シートを貼り付けて水通しのいい場所に浮かべておきます。 もう水温が高くなってきたので、早ければ7日ぐらいで孵化が始まるそうです。いきなり2,000万もの子どもを持つ"育メン" になった気分で、その成長が気になって仕事が手につきません。エッグイーターのギルやコイが多い湖ですからね。そして、 王将のギョーザなら15人前、吉野家なら特盛3杯をペロッとたいらげる大ちゃんが作業をしながら卵をつまみ食い。「塩味でなかなかイケますわ」 と言ったときにはビクッとしました。陸の上にも天敵がいたなんて・・・。(事務局K)

2011年4月20日 15:09